2010年12月14日

夜行観覧車 湊かなえ 双葉社

夜行観覧車201007041545000.jpg

ラストの小島おばさんの「長年暮らしてきたところでも、一周まわって降りたときには、同じ景色が少し変わって見えるんじゃないかしら」の決めゼリフが 題名の所以と思いました。
主婦作家だけあって、日常の暮らしぶりが目に浮かぶように描かれていますが、それでいて、平凡でもなく、談長でもなく、いつも見慣れた日常なのに ドラマチックで、息もつかせぬ展開でした。殺人をおかすのは、まったく別の人種かと思っていましたが、そうではなく、同じ人間が犯人になるかならないかは、そのとき止める人がいるかいないかの違いで、まさに紙一重というのが、よくわかる小説で、殺人者になるときは、自分で自分がコントロールできなくなっている状態というのは、説得力がありました。ひばりが丘近くに、山も海も高級住宅地も庶民の暮らす下町も 一望に出来る 観覧車 の 完成を楽しみにしている=人生の希望の光。
 

湊かなえ著「告白」の後味の悪さより、こちらの方が、家族の愛の温もりが残っている分、救いのある読後感でした。
posted by 旅旅 at 18:08| Comment(0) | 本・映画・DVD等、独り言など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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